乾燥肌は身体の中から改善しよう!食事や生活習慣の乾燥肌対策

乾燥肌は身体の中から改善しよう!食事や生活習慣の乾燥肌対策

肌のお悩みでよく聞かれる「乾燥肌」。日頃から肌の保湿に気を配って対策している方も多いのではないでしょうか。乾燥肌には、スキンケアによる外からの対策だけではなく、身体の中からの対策・インナーケアも大切です。

今回は、特にインナーケアにフォーカスして、食事や生活習慣の乾燥肌対策をご紹介します。日頃のスキンケアに加えて食事や生活習慣を見直すことで、乾燥肌を改善して健康で美しい肌を目指しましょう。

 

乾燥肌になる原因

乾燥肌になる原因

乾燥肌の原因には、外的要因と内的要因があります。外的要因に挙げられるのが「空気の乾燥」「紫外線ダメージ」「誤ったスキンケア」。内的要因に挙げられるのが「生活習慣の乱れ」「加齢」です。

 

✅「空気の乾燥」

特に秋冬になると、湿度が下がって外気が乾燥したり、暖房の使用により空気が乾燥したりすることにより、肌も乾燥しやすくなります。

✅「紫外線ダメージ」

肌の表面は皮脂膜に覆われており、肌の水分を保つバリア機能を担っています。ところが、紫外線を浴びることでバリア機能の働きが弱まり、肌の水分が蒸発して乾燥が進んでしまうのです。

 

✅「誤ったスキンケア」

スキンケアの際、「肌をごしごし擦る」「強いスクラブやピーリングを使う」といった行為は、必要な皮脂や角質まで剥がして肌のバリア機能を低下させてしまいます。また、熱いお湯で顔を洗うことも、必要な皮脂を溶かして肌の乾燥を進めてしまいます。


✅「生活習慣の乱れ」

肌の材料となるのは食べ物からの栄養素です。食生活が乱れ栄養が偏ると、肌の新陳代謝が低下し、乾燥・肌荒れ・くすみといったトラブルに繋がるのです。また、睡眠不足でも肌のターンオーバーサイクルが乱れ、乾燥などの肌不調に繋がります。


✅「加齢」

加齢により、肌表面の皮脂の分泌量が減少して肌のバリア機能は低下します。また、身体が保持しているそもそもの水分量も年齢とともに減少するため、肌が乾燥しがちになってしまうのです。


スキンケアだけではダメ?身体の中から対策すべき理由

スキンケアだけではダメ?身体の中から対策すべき理由
秋冬だけでなく慢性的に肌が乾燥している方は、原因が内的要因にあると考えられます。その場合、いくらスキンケアで肌を潤しても、それは「砂漠に水をまく」ような行為。根本的な要因にアプローチしない限り、乾燥肌の改善は難しいでしょう。

特に大人世代の方は、ターンオーバーや皮脂分泌機能が低下しているため、肌表面に「塗る」だけで解決することは困難です。身体の中から乾燥肌の原因にアプローチすることを考えましょう。



乾燥肌は身体の中から対策しよう!

乾燥肌は身体の中から対策しよう!
ここからは、身体の中から乾燥肌をケアするおすすめの方法をご紹介します。まず、肌の材料となる栄養素を意識した食事。そして生活習慣を見直すことでも、乾燥肌を改善することは可能です。ぜひ、スキンケアに加えて、インナーケアも取り入れてくださいね。


食事による乾燥肌対策

食事による乾燥肌対策
肌の健康のためには、バランスよく栄養を摂ることが基本です。栄養素の中でも、特に乾燥肌対策におすすめの栄養素・食材をご紹介します。


✅「タンパク質」

タンパク質は肌の材料になる大切な栄養素です。特に動物性タンパク質は、肌の潤いを保つコラーゲンやセラミドの原料となります。植物性タンパク質に偏りがちな方は、肉や魚も積極的に摂ってださい。動物性タンパク質と植物性タンパク質の割合は、1:1を意識して摂ると良いでしょう。

動物性タンパク質が豊富な食材
・肉類
・魚介類(鯵、秋刀魚、鱈、エビ)
・乳製品(牛乳、チーズ)
・卵

植物性タンパク質が豊富な食材
・豆類
(豆腐、納豆、ピーナッツ)
・野菜類(ブロッコリー、アスパラ、枝豆)
・穀類(そば、オーツ麦)

 

✅「オメガ3脂肪酸」


オメガ3脂肪酸は、身体に良いとされる不飽和脂肪酸の中でも、特に健康効果が高い成分として注目されています。オメガ3は、肌を乾燥から守るセラミドの土台となるほか、ターンオーバーを整えてバリア機能を向上させる働きがあります。オメガ3は熱に弱いため、生食やドレッシングとして摂取すると良いでしょう。

オメガ3脂肪酸が豊富な食材
・青魚(秋刀魚、鰯、鯖、鯵)
・オイル(亜麻仁油、えごま油)
・ナッツ類(くるみ、アーモンド)


✅「ビタミンA」


ビタミンAは、肌の中でセラミド・ヒアルロン酸の生成や皮脂分泌を促進し、肌のバリア機能を高める働きがあります。脂溶性ビタミンであるビタミンAは、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。炒めものや油分のあるドレッシングで食べるのがおすすめです。

ビタミンAが豊富な食材
・牛レバー
・野菜類(人参、ほうれん草、さつま芋)
・卵
・乳製品(牛乳、バター)




✅「ビタミンE」


ビタミンEは、皮脂膜の形成を助け、水分の蒸発を防いで肌の潤いを保つ働きがあります。また、新陳代謝を促し肌のバリア機能を高める効果も期待できます。ビタミンEも脂溶性のため、油と一緒に摂るのがおすすめです。

ビタミンEが豊富な食材
・魚介類(ツナ缶、鰯缶、うなぎ)
・野菜類(かぼちゃ、アボカド)
・豆類(豆乳、きな粉)
・ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド)



グラノーラは乾燥肌対策におすすめ!


乾燥肌対策としてグラノーラを毎日の食事に取り入れるのもおすすめです。グラノーラの主原材料であるオーツ麦には、健康的な肌作りに欠かせないタンパク質・ビタミン類が豊富に含まれています。

 

さらに、オーツ麦に含まれる食物繊維は、「お肌の鏡」と言われる腸内環境を整えるため、乾燥だけでなく様々な肌不調の改善効果が期待できるのです。

 


生活習慣による乾燥肌対策

生活習慣による乾燥肌対策
日常生活の状態が現れやすいのが「肌」です。健康的な生活を心がけることが基本ですが、特に乾燥肌の改善が期待できる生活習慣をご紹介します。


✅「こまめな水分補給」


水分不足がお肌の乾燥を引き起こすこともあります。日頃から水分をあまり摂らない方は、意識して水分補給をしてください。1日1〜1.5ℓを目安に、喉の渇きを自覚する前にこまめに水分を摂りましょう。

水か、糖分やカフェインの入っていない飲み物がおすすめです。冷水でも問題ありませんが体温が下がって新陳代謝が鈍る場合もあるので、常温の水か白湯が良いでしょう。


✅「適度な運動」

乾燥肌対策には、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動がおすすめです。長時間かけて酸素を取り込むことで、血行が促進されて新陳代謝が活性化し、肌のバリア機能を向上させる効果が期待できます。

さらに、運動で汗をかくことも乾燥肌改善に繋がります。運動や入浴によってかく良質な汗には様々な保湿成分が含まれています。それら天然の保湿成分が肌の皮脂と混ざり合って、バリア機能を高め乾燥から肌を守る効果があるのです。


✅「ターンオーバーを乱さない」


ターンオーバーが乱れると、バリア機能が低下して肌の乾燥を引き起こします。生活の中でターンオーバーが乱れる原因になりやすいのが、「睡眠不足」と「ストレス」です。どんなにスキンケアや食事に気をつけても乾燥肌が治らないという方は、睡眠の質やストレス改善に目を向けてみてください。




食事や生活習慣の対策で、乾燥肌の改善を目指そう!

食事や生活習慣の対策で、乾燥肌の改善を目指そう!
乾燥肌対策は、スキンケアに加え、食事や生活習慣など身体の中からもケアすることが効果的です。食事は栄養バランスに気を配りつつ、特に「タンパク質」「オメガ3脂肪酸」「ビタミンA」「ビタミンE」を積極的に摂るとよいでしょう。

生活習慣では、「水分補給」「適度な運動」「良質な睡眠」「ストレス解消」を意識してください。乾燥に負けない、健康的で美しい肌を目指してくださいね。